最短、2日間で工事は完了です。
工事は慣れれば、2日でも完成できますが、当初は3日間位の余裕をみてください。
工事期間短縮のためには特殊なモルタルを使用します。慣れることが必要です。
季節によって、モルタルや接着剤の硬化に時間がかかることもあります。

工事完了の翌日から浴室が快適空間としてご使用できます。
使用する材料も決まっていますので、事前の現場確認と施工者の手配を確実に行ってください。
また、給湯器工事は翌日になっても、翌日の夕方までに済ませば、浴室は使用できます。
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セラマットを利用した浴室床暖房工事の施工準備と注意事項

1.浴室のサイズを測り、図面に落とします。写真も撮っておきます。

2.温水パイプとセラマットの敷設計画を練ります。(難しくはないが、重要な項目です)
 (セラマットの特徴を熟知して、敷設密度が高くなるような敷設レイアウトを考えます)

3.熱源の設置場所を決めます。(コンセントの有無を確認)

4.温水パイプの壁貫通位置を決め、事前に貫通パイプを壁に組み込んでおきます。

5.リフォームの場合は熱源置場まで壁を貫通できるか、壁の種類にあわせて

 貫通材を選定します。
 (壁は木造か、RCか、パネルか。布基礎はどこまで上がっているか)
 (高性能の壁裏感知機を使用して、貫通する予定の部分の壁の中の配線や配管の
  有無を確認しておけば
安心です。)

6.浴室内の壁貫通位置の確認をします。

7.温水パイプの壁貫通材と防水方法を決めます。

8.在来浴室側の壁貫通位置は漏水を防ぐため、塩ビ管や金属製の貫通ニップルを
 貫通材として使い、壁と貫通材、貫通材と温水パイプの間のコーキング処理を

 確実に行います。

9.基本的には温水パイプは熱源機まで継ぎ目なしの1本物で配管するのがベターです

  が、接続エルボなどを使っても良い。

10.温水パイプの始点と終点の位置を決め、そこから熱源までの経路を決めます。

11.温水パイプのおおよその長さを確定します。

   (浴室外の熱源機までの距離も忘れないで!)

12.セラマットのおおよその使用枚数を算出します。

13.使用する床仕上材とその枚数を決めます。

  (タイルの場合は役物の枚数も算出します)
14.洗い場床と脱衣室床(入り口ドア)の段差をどの程度にするか決めます。
   それによっては、排水仕様も変わります。
  (床段差をゼロに近づけたい場合は必ず、入り口ドアから水があふれないように、

   ドアの前にグレーチングを設置します。)
15.既存の排水口廻りを綺麗に納めるためには、段鼻内面寸法がセラマットと同じ

   厚さ(30mm)以上ある垂れ付き段鼻などの役物がある浴室用タイルシリーズを

   選んでおくと便利です。
16.または、既存排水口をカバーする大きさのグレーチングで排水トラップ全体を

   カバーします。
17.または、排水口の廻りはセラマットを使わずに、モルタルで納めて

   タイルを張ります。
18.全体像が決まったらセラマット他の必要部材を計算し、手配します。
19.施工にあたっては、必ず、セラマットを仮置きしてレイアウトを確認してください。
20.床暖房敷設後の洗い場の水勾配が確保できているかも事前に確認してください。
21.工事日までに床暖房用温水器を設置してもらい、工事日は接続のみしてもらう

   体制にします。
  (工事日当日に熱源工事をしても良いのですが、工事の時間調整をしておかないと、

   人工代がかさむことになります。)
  (温水は循環式でも補給水式でもどちらでもよいが、循環式は不凍液にします。)
22.コンセントや単独回線が必要な場合も、事前に設置しておくと効率的です。

施工および販売業者の方向けにはさらに詳細な施工説明書を用意しています。
セラマットの価格は1坪タイプの浴室で約10万円前後です。
他の部材と工事費で約40万円。給湯器と設置工事で、約10万円。合計50万円。
ランニングコストは面積や使い方にもよりますが、月に1.000円程度です。
これで、10月から翌年の5月まで寒い時でも、暖かく、快適です。
6月から9月まではランニングコストゼロです。